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ものの本によると、人間は病気さえしなければ120歳まで生きられる生物なのだそうだ。

120歳…今まで積み重ねて来た歳月を、行って帰って更に余りある時間。

年下の友人に「オレは120まで行きますよ!」と公言して憚らない者がいる。健康オタクで独身貴族の彼は、健康で好きな事を好きなだけ楽しんで、長生きするのが信条だとか。


幸せな長寿は素晴らしい。がしかし、死ねない老後はどうだろう。

医療技術の飛躍的進歩は、本来の「寿命」に逆行するスーパー高齢者を生み出すだろう。

しかしながら、この恩恵に授かるのは、裕福な老人に限られる。

身よりも無く、同士が刃こぼれの様に一人倒れ、二人欠け、三人亡くなりしていく中、人は自分だけ健康に豊かに生活しながら果たして心底幸せを謳歌できるのであろうか。

真の豊さとは何かと問うてみれば、個人で答えは様々だろう。

身の程という言葉があるが、自身の身の程をわきまえた、身の丈にあった幸せの形が有るはずだ。


我が儘な私は、妻より少しだけ先に逝きたい。竹馬の友が半分元気で存命中であれば、尚良い。

願わくば、多少惜しまれながら、去りたいと思う。

まずまずの生涯だったと、いまわの際で呟けたら最高だ。


若い頃は無鉄砲に、いつ死んでも後悔ないと思いながら生きていた。

歳を取り、欲も出ると、失いたくない大切な物も増えた。


積み上げて来たもの達が、自分より早く消失する前に、逝きたいと願うのを、例えエゴだと言われようとも、それが自分の退き際に最高のタイミングだと、我が儘な私は確信している。

桜も、散るから此程までに美しいのだ。

一年中散る事なく咲き続ける花を、だれが愛でようか。

枯れてゆくものがあればこそ、芽吹く次世代の命の養分となれる。

長生きすることより、より良く生きることに照準を合わせる時期に、時代は来ているように思えてならない。


★良夫さんより、送って頂きました。

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2009.04.27 Mon l 空コン3 l コメント (0) l top

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