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私のこころを動かしたもの…

それは、行きつけの珈琲店の隅の席に案内されて見つけました。

仕事の関係者とでも、親しい友人とでも、待ち合わせなどでもなく一人で珈琲を飲みに喫茶店に入る時、人はおそらく、そんなに楽しい気分で珈琲を注文して時間を潰したりしないのでしょう…。

私はただ、案内された店内の片隅の席で、ぼんやりしながら珈琲をゆっくりと啜っていました。

どの位時間が経ったのか、すっかりカラになった珈琲カップをテーブルの隅に動かそうと手を掛けたら、カップの向こう側に小さな光…プリズムの光の様にはっきりと虹が浮かんだ小さな光がテーブルの上に落ちました。

キラキラと眩い光ではなく、ふんわりと柔らかなその小さな「虹」は手のひらにすっぽり入ってしまう。もちろん掴もうとすれば、その瞬間に手のひらの外にある。ただそこに「一時在る」だけの小さな光。

種明かしをすれば、その古い佇まいの珈琲店の、高窓の明かり取りの硝子の継ぎ目から、太陽光の角度で訪れた数十分の光の現象でした。


けれどその僅かな時間、テーブルの上の虹と戯れる事が出来た私の心には、小さいけれど確かな変化が生まれていたのです。

その季節のその時間、その場所のその席に身を置かなければ、決して出逢うことのなかった小さな光に、山積する問題だらけだった「今の自分の人生」にも、探せばきっと突破口が見つかるような、そんな前向きな気持ちになれた片隅のテーブルでの出来事でした。
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2008.10.30 Thu l 空コン2 l コメント (0) l top

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